子育てをしていて『子供がいなければ』と思ってしまったことはないでしょうか
私は離婚を経験していて、離婚前の辛い時期に『子供がいなければ』と考えたことがあります
『子供がいなければ』もっと仕事がしやすいのに、諦めなかったのに、精神的に不安定な時は迷わずこの世を去れるのにと思っていました
『子供がいなければ』と考えてしまう時、子供に申し訳なく心が真っ黒で、胸の奥が重くなります
もし『いなければ』『いなかったら』という仮定で考えていましたが、そういったことを考えても子供たちの存在を否定していたわけではありません
『子供がいなければ』と考えてしまう人は少なくないし、考えてしまうこと自体は悪い事ではないと思っています
『子供がいなければ』と考えてしまう親は意外と多い
子育てをするにあたり、子供のことだけに没頭していれれば良いですが、ほとんどの母親はそうではないですよね
家事をしながら子供のお世話をしていたり、家事、育児、仕事どれも頑張っている人も多くいることでしょう
毎日が慌ただしく過ぎ自分の時間を取ることも出来ないし、大変な時ほど邪魔してくる子供の存在に苛立つこともあります
虐待のニュースを見ながら『気持ちが分かる』と言った友人もいます
実際に虐待をするか、しないか、(結果的に虐待へ踏み出してはいけませんが)気持ちの上で紙一重の部分に立つ母親は多いのではないでしょうか
似たようなもので『子供がいなければ』と思ってしまう母親も多いと思います
まわりに話してみると意外と自分だけではないことや、そう思ってしまう原因が『子供』だけにあるわけではないことに気付きます
マイナス感情は頑張っている時だから出る
『子供がいなければよかった』と思ったことのない人は、すごく子供に愛情深い人なのだと思います
しかし、『子供がいなければよかった』と思った人が薄情な人だなんて思いません
例え『子供がいなければよかった』と考えてしまったとしても、子供を想う気持ちの中の数パーセントではないでしょうか
精神的に弱くなっている時や、大変な時、子供が理由で自分の思う通りに出来ない時など、現状の不満が増えたとき思ってしまうものです
全てのことに満足のいく結果が得られていたら『子供がいなければ』なんて考えたりしませんよね
なのに『母親にとって子供は可愛いもの』『母親なのに子供がいなければと思ってしまった』など、その『母親なのに』という自分や世間の理想に流され罪悪感があるからひきずるのだと思います
親になる事を選んだのは自分ですが、選択した先に苦悩と葛藤があることは人生において当たり前ともいえます
『子供がいなければ』と考えたとしても、選択したことに対して強い気持ちが持てなくなっているだけではないでしょうか
口に出して言うべきではない
子供にとって親は特別な存在であり、誰よりも信頼し自分を認めて欲しい相手です
そんな大好きで信頼している相手から『いなくなればいい』と自分の存在を否定するような言葉を言われ傷つかない人なんていません
例え冗談だったとしても言われた子供のショックは大きく、深く傷つくのではないでしょうか
『子供がいなければ』と考えてしまう所までは仕方ないと思えますが、それを口に出してしまえば子供に対する虐待と変わりないです
どんなに腹立たしい事や思い通りにいかない事があり辛かったとしても、子供を否定するような言葉は言ってはならないと思います
マイナスの気持ちもプラスにする
私は今は再婚して現夫との子供がいますが、『子供がいなければ』と思っていたのは離婚前の元夫との子供と暮らしていたころです
『子供がいなければ』なんてことを考えた過去があっても、元夫との子供、今の夫との子供に対する気持ちの差はありません
子供に対する愛情はあっても、自分の置かれている環境や状況、気持ちに不満があれば『子供がいなければ』と考えてしまう可能性があるのだと思います
それが『子供に対する愛情が足りないから』『自分の心が弱いから』と言われてしまえばそれまでです
しかし、『子供がいなければ』と思う瞬間があったとしても、親だからこそ歯を食いしばりながら頑張ることも出来るのだと思います
子育てと同時に親としての成長も必要ですね
うまく手を抜きつつ心に余裕を持ちながら子育てや仕事、家事に取り組んでいけたらと思います
読んでいただき、ありがとうございます
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