『ある日突然、我が子が不登校に、、、』
子供が突然学校へ行かなくなると、親として何が理由なのか、学校で何かあったのか心配になります
勉強の遅れが出ないように、留年しないようにと早く何とかしてあげたくなります
しかし、子供にとって不登校は『ある日突然』ではなく、長い間悩み積み重なった想いを少しだけ出したにすぎません
親は焦ってあれこれするのではなく、落ち着いて子供が不登校から前に進める時まで気長に待ってあげる必要があると思います
私は離婚を経験していて、元夫の元にいる息子が3年前くらいから不登校になりました
息子は引きこもりのまま通信制の高校を卒業し、晴れて春から進学して通学することが決まりました
子供の不登校の期間を経験して思うのは、不登校中は親も子供と一緒に成長が必要だということです
不登校の末の高校卒業!一味違う卒業証書
息子の卒業式へ行き、卒業証書を見て思わず涙してきました
卒業証書なんてありきたりの内容で泣く要素なんて全く無いと思っていたのに、手に取り開く瞬間、抑えきれないほど涙が溢れてきました
高校へ行き、卒業することが当たり前のような世の中ですが、息子にとっては凄く大変な道のりだったのだと感じました
結局のところ、息子が何に悩み不登校になってしまったのか分からないままです
それでも卒業証書は息子の努力の成果であり、私の知らないところで頑張っていたのだと思うと『頑張ったね!』と泣きながら息子に声を掛けていました
息子の卒業した学校は、通信制の高校ということもあり、何かしらの問題があって普通の学校へ通えない子供が多いのも確かです
しかし、子供たちの多くは『家族のために高校を卒業したい』と思っている、と担任の先生が言われていました
子供が不登校になると親も悩み大変ですが、一番悩んでいるのは、やはり子供自身なんですね
親が思うより子供はたくさん悩んでいる
息子が不登校になり通信制高校へ行くようになるまで、何度も元夫と話し合いやケンカのような言い合いをしました
お互いケンカになるのは息子を想ってのことですが、中心にいる息子は不登校の理由だけでなく、どうしたいのかさえも語りませんでした
不登校になる子供の中には、何が原因で学校へ行きたくないのか自分でも分からない子は多いそうです
いろいろな要素が絡み合い『不登校』というアクションを起こすのでしょうけど、子供たちは不登校になる前からずっと悩んでいるのだと思います
不登校の状態に悔しくもどかしく、不甲斐なさや申し訳無さを一番感じているのは子供なのかもしれません
息子も学校へ行かない気まずさや申し訳なさがあったのか、進路が決まってからは家族との会話が増えたそうです
卒業式の帰り、手を振りながら『またね』と言った息子には、どこか清々しさが感じられました
選択肢の提示と見守り
高校を卒業し進学も決まった息子ですが、不登校から抜け出せたのは元夫と本人の努力だと思います
元夫は、息子には頑固な一面があるので、基本的に選択肢を提示して後は子供が選ぶような形を取っていました
放ったらかしにするのではなく適度に関わり合いながら、子供に選択をまかせる
親としては理想の形ですが、息子の選択を一番近くで見ていた元夫としては、口出ししたい場面は多々あったのではないかと思います
私の前ではハッキリしない息子の態度や選択に怒りや憤りを見せていましたが、息子をそっと見守りいつも側に居て支えていました
息子の不登校は、理由がハッキリしていない分、解決も明確ではありません
親やまわりの人たちとの関わり合いや支えの中で子供が成長し、ぼんやりとした問題の中から少しずつ抜け出してきたのだと思います
子供の人生は子供のものであり、親が何と言おうと本人が決めなければ先へ進むことはないんですよね
不登校中の経験や過程も、息子にとっては前へ進むことを決めるまでの大事な時間だったのだと感じています
不登校に戻らないために
息子は高校卒業までの丸3年の間、ほとんど家から出ていません
進学への道は決まりましたが、これから毎日通学出来るのかカギだと思っています
不登校になり悩みながら自分の力で一歩前へ進んだ経験は、息子のこれからの人生の力になるはずです
今までとは全く違う環境になるので、新たな気持ちで頑張って欲しいです
息子の場合は、元夫が息子見守ることが良い選択だっただけなのかもしれません
そして、元夫が頑張っていたからこそ息子が社会復帰が出来るところまできたのだと思います
それでも不登校の子供を想い理解したいのに出来ない親としての心苦しさは感じてきました
世の中の不登校のお子様を持つ親の心が晴れる日が来ることをお祈り申し上げます
読んでいただき、ありがとうございます
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